アルジェリアの政府が下した「ガソリンの値段を上げる」という決定について、アルジェリアの各地でデモや暴動が起こった、という記事から。
Protests in Algeria over gas price
この政府の決定によって引き起こされたデモや暴動は、首都であるアルジェを筆頭に、モロッコとの国境付近や、その他各地で勃発した。暴動の詳細を見ると、道路を塞いで国家の建物を包囲したり、車をひっくり返す、路上防塞に火をつける、高速道路を塞ぐ、などにまで及んでいる。
この騒ぎは、国連軍が間に入ったことで翌日までもつれ込み、たくさんの人民が尋問されたという。
国民は経済状態の悪化をとても不安に思っている。ガソリンや石油だけが、アルジェリアのわずかな山脈地帯や高原から入手可能なエネルギー源だからだ。
このような大きな騒動が起こるのは二度目で、一度目の2001年のときは、ひどい動乱で、少なくとも100人の命が奪われたという。
この記事を読み始めたときに、最初にアルジェリアの新聞によると・・・と書いてあったことが少し気にかかった。アルジェリアの新聞が政府よりなのか、世間・人民寄りなのかはわからないが、その国の新聞をそのまま引用していたら、その国の新聞の主観的な要素を含んだまま世界のニュースとして報道されていることになる。それはとても危険なことだ。
この記事がそうだというわけではないが、外国のニュースを報道するときの長所として、物事を客観的に捉えて意見したり、その国の動向に流されずに報道できる、という点が上げられると思うので、アルジェリアの新聞を引用してそれに意見するような形をとったほうがより効果的ではないかと思った。
感想として、このようなことは日本ではとても起きにくいだろうな、と思った。長いものに巻かれろ、足並みをそろえろ、という国民性の日本人には出来難い行動だろう。そのような国民性に反対はしないしいいところもある、と思っていますが。だれか消費税の増加に対して暴動起こしてくれないかな。自分じゃ絶対したくないけど。
というのがきっと日本人の国民性なんですね・・・